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今回は入社した会社が何かの理由で自分に合っていなくて、仕事を辞めたいと思っても早く辞めるのは次の転職に悪影響があるかもしれない、、、と先延ばしにしてしまう方、いるのではないでしょうか?というお話です。
僕は30代中盤で1年半経たずに退職をしました。よくある話ですが、上司とソリが合わなかった、業務のスコープが思った以上に狭かった、社風にどうしてもなじめなかった事が一番の原因でした。妻が言うにはその時の僕は短気になっていた、吹き出物ができていた、など心身ともに異常が出ていたとの事です。
そのような状態だったので退職したことは正しい判断だったと思っていますし、むしろもっと早くに辞めるべきだったと思っているくらいです。それでも、当時は「こんなに早くに辞めても大丈夫だろうか」と悩みました。なぜなら一般的に短期離職は望ましくないとされているからです。
一般的に短期離職は望ましくないとされる背景には、以下のような要因が考えられます。
就職市場への不安: 短期離職を繰り返すと、将来的に就職市場での信頼性が低下する恐れがあります。採用企業は、履歴書に短期離職が多い候補者を採用する際にリスクを感じることがあります。
職務遂行能力の疑念: 短期間での離職は、忍耐力や職務遂行能力を疑問視される可能性があります。雇用主は、長期的な関係を築く意欲と能力を持つ人材を求める傾向があるためです。
転職理由の説明: 短期離職を経験した場合、次の転職先でその理由を説明することが課題となります。適切な理由を示さないと、採用企業からマイナス評価される可能性が高くなります。
安定感の欠如: 短期離職を重ねることで、安定感や経済的な安心感を得ることが難しくなることがあります。長期的なキャリア計画を持つ上で重要な要素となります。
これらの理由から、短期で転職をすることについてネガティブな印象が広まっています。しかし、一概に全ての短期離職がダメとは言えず、個別の状況や理由をきちんと説明することで、採用企業に理解を得ることも可能です。 転職活動においては必ず退職理由を聞かれましたが、事情を説明すれば多くの面接官は理解してくれました。 本記事では上記を踏まえて新たな道を見つけるための3つの方法についてご紹介します。
新たな道へのステップ
短期離職の理由を整理しよう
短期離職の理由を整理する(面接時にネガティブに伝わらないように説明をする準備)ことは、特に面接に向けて自信を持つ上で重要です。短期離職の理由はさまざまだと思います。僕のケースと同じで上司との人間関係が原因であったり、仕事が思いのほかレベルダウンしてしまい、将来に向けてステップダウンとなってしまった、他にも長時間労働を強いられる、ノルマが過大、家庭の事情、体調不良などなど。
そもそも面接官側は書類選考で短期離職をしている事を知っていて面接をするわけですから、ほかのいくつかの要素は評価をしているわけです。だからこそなおさらきちんと説明する事が大切なんです。面接官側としての自分の経験として、こんな事を考えて選考をしています。
– 「採用したとしてもすぐ辞められると困る。だけど他の候補者と比べてスキル面が好印象。もしかしたら何か事情があって退職しているかもしれないから話は聞いてみたいな」
採用側としてはポジティブとネガティブの両面の評価をしているんです。だから離職の理由を明確に整理する事はクリアなコミュニケーションを図り、面接官の不安を払拭するために必要になるわけです。適切な説明ができれば、離職の理由が誤解されることや、ネガティブな印象を持たれることを避けることができます。短期離職の理由を整理することは、転職活動において信頼性を高め、かつ、自己理解を促す重要な要素です。しっかりと整理し、適切な説明を心掛けましょう。
離職している状態はなるべく短くしよう
下記の記事でお伝えしましたが、一般的には転職活動を開始してから内定までの期間が3ヶ月程度とされています。
転職活動の苦労や悩み。効果的な対策を紹介します! – UTのキャリアアップブログ (carrer-up.com)
3か月の間ずっと無収入となってしまうと、どうしても焦りや不安が生まれます。3か月と言うのも目安でしかありませんから、もしかしたら離職期間が更に長引いて経済的な安定を崩してしまう可能性があります。そして経済的な安定を失うかもしれない焦りや不安によって転職先を妥協してしまう可能性があります。妥協した内容によっては転職先で長く働くことが難しいかもしれませんよね。
さらに離職期間が長引くと自信を失い自己評価に問題を引き起こすことがあります。なぜなら企業は、履歴書や職務経歴書に長期の離職期間がある場合、候補者の意欲や能力に疑問を抱くことがあるからです。ですので、ベーシックな考え方としては離職している状態はなるべく短い事が望ましいです。
とは言えもちろん置かれている状況によって例外はあります。働いている事によって得られる安定感や経済的な安心感は重要ですが、いくつかのケースによってはいつ転職活動を行うかについて大きな決断する必要があります。
例えば健康とメンタルウェルビーイングの重要性です。働き続けることが苦痛である場合、健康やメンタルウェルビーイングが損なわれるリスクがあります。長期的にストレスや不満を抱えながら働くことは、体調や精神的な健康に悪影響を及ぼす可能性があり、結果として長期の休暇を取らざるを得なくなる懸念があります。
また、ワークライフバランスの確保などもバランスを考える必要があります。仕事による負担が過大である場合、離職を検討することでワークライフバランスの確保につながり、自分自身の時間や家族との時間を大切にすることができます。
他にも数か月の退職パッケージとともに退職を宣告された場合などが当てはまります。(後者の場合は経済的な視点で言えば数か月の給与をもらえるわけなのでまだましですが。)
このような追い込まれた状態にはならない事を望みたいですが、そのような状況下では勇気をもって決断をする事も必要になってきます。
自分自身の将来の目標や情熱の再認識
短期で離職を決意して転職活動を進める際、焦って応募するよりも、まずは自分自身の将来の目標やどのような仕事なら前向きになれるか再発見することを優先しましょう。この再発見のステップを踏むことで次の点に有効に作用する事が期待できます。
1. モチベーションの源泉: 自分自身の将来の目標や情熱を知ることは、転職活動のモチベーションを高める一因になります。目指す方向性が明確であれば、取り巻く状況が多少難しくても前向きに頑張るモチベーションになってくれます。
2. 適切な選択の指針: 自分の将来の目標を改めて認識する事で、転職先を選ぶ際に適切な指針を持つことができます。将来に向けて成長できる環境や業界、職種を選ぶことで、長期的なキャリア戦略を築くことができますし、面接で入社して何をしたいか尋ねられた時にもスムーズに回答ができるようになります。
3. 短期離職の予防: 将来の目標や情熱に基づいた職務を選ぶことで、仕事に対する充実感と達成感を感じやすくなります。また、自己成長と学びの機会に巡り合える可能性が高いです。自身の目標に向かってスキルや知識を積極的に磨くことができます。これは転職後のミスマッチを防ぐことに繋がって、結果的に短期の再転職を繰り返さなくなります。
短期で離職を決意した今は何かうまくいかない事があり苦しい状況の真っただ中だと思います。次こそは自分自身の将来の目標や情熱に基づいた仕事を見つられるように最善の方法を検討しましょう。のちのち思い返してみれば、今の自分の努力は意味があったと感じられると思います。 自分自身の将来の目標や情熱を再発見することは、転職活動を成功に導く上で欠かせない要素です。将来自分は何をしたいのか。どういったキャリアを作りたいのか。自分の内なる目標や夢を明確にし、それを追求するためにより良い選択を行えるよう検討しましょう。
転職エージェントは積極的に利用しよう
他の記事での転職エージェントを利用する事をお勧めしていますが、短期離職を視野にいれた際も利用する事をお勧めします。
転職活動の苦労や悩み。効果的な対策を紹介します! – UTのキャリアアップブログ (carrer-up.com)
転職エージェントに相談に乗ってもらう事で、この記事で書いてきた短期離職の理由の整理や同じことが起きないようにアドバイスをもらえますし、将来の目標や情熱を再認識する事についてもサポートをしてもらえます。様々な転職支援が受けられますから一人で転職活動をするよりも圧倒的に効率的です。
また、転職エージェント経由で活動を進めたほうが門戸が広がります。 一般的に転職サイトなどを活用した転職活動の場合は書類選考を通過して面接の場で初めて採用担当社と話ができます。場合によっては短期離職が原因で書類選考以上に進めない事があります。一方で転職エージェントは採用担当者とコネクションがありますので、企業へ候補者を薦めるときに事情を話してくれます。そうする事で企業側としては候補者への懸念が晴れますから、面接へつながっていく可能性が高まるんです。
繰り返しになってしまいますが、転職エージェントを利用したほうが効率的に転職活動を進めていく事ができますので、積極的に活用していきましょう。
まとめ
冒頭にも書きましたが、僕は一度明らかに転職に失敗をして短期で退職をしました。結果的には紆余曲折があって1年数か月働いたのちの退職となったのですが、退職を視野に入れたのは3か月間の試用期間の最中です。
はじめのうちは辞める事が自分のキャリアにとってリスクがあるんじゃないか、と悩んだり、そもそも次の会社に転職できるんだろうか、と不安になっていました。ですが別の会社に転職した後に感じたことは、「転職して早い段階で辞めたいと思うにはやはり理由があった」という事です。
実際に転職後の会社では上司との関係も良好でしたし、業務のスコープも思った通りの大きさです。採用面接の際に退職理由は聞かれましたが、特にネガティブに捉えられることもなかったようです。転職後の会社では管理職へのステップアップもできました。僕にとっては短期で退職をするという決断はキャリアを振り返ってみたときにプラスに働いています。
自分の経験から言えることは、短期で退職をすることは一概に自分の人生にマイナスに働くわけではない、という事です。
自分のキャリア形成にあまりにも合わない、我慢して働く事で健康が損なわれる可能性がある場合は、自分が不利にならないように、戦略的に転職を検討する事が良いかと思います。