当ブログへようこそ！UTです。
他の記事で書いたとおり、僕は30代中盤で1年半経たずに退職をしました。その会社で上司とソリが合わない、仕事のやりがいがあまりない、社風になじめないという状態でした。転職活動にやや疲れていた状態のところに、知名度のある企業からのオファーが届いたのでだいぶ甘めにOKしてしまったと思っています。
短期離職と人生の再出発：新たな道を見つけるためのステップガイド – UTのキャリアアップブログ (carrer-up.com)
当時の失敗を糧に、30代最後の転職の際は当時の自分にとって適切と思われるキャリアパスであるかをいくつかの視点からアセスメントしました。ちなみに転職先の企業で管理職へ昇進、さらにシニアレベルまで昇進する事が出来ましたので、非常に良い転職となりました。
この記事では当時の転職エージェントがどんな情報をくれたのか、や、当時の自分は何を基準に転職先を選んだか、そのあたりをお伝えできればと思います。
30代転職成功の秘訣：適切なキャリアパスの選択
30代における転職は、将来への道筋を明確に描く重要な選択です。この先をより良い社会人ライフとするために適切なキャリアパスの選択が欠かせません。これには、プロフェッショナルからのキャリアアドバイスの受ける事や転職先企業の業界トレンドやカルチャーのリサーチが不可欠です。
プロフェッショナルなキャリアアドバイスを受ける
これまでのお伝えしてきたように、プロフェッショナルなキャリアアドバイスを受けることが、間違いなく成功への近道となります。経験豊富なキャリアコンサルタントからのアドバイスは、転職活動において貴重な情報源となります。彼らは市場のトレンドやニーズを把握しており、かつ個々のスキルや経験に合った最適なキャリアパスを提案してくれるだけの顧客プールがあります。
そのため、自身の目指す方向性や目標に合わせて、彼らのアドバイスを積極的に取り入れることが重要です。また、信頼できるキャリアアドバイザーは、転職活動のストレスを軽減し、自信を持って次のステップに進むことを支援してくれます。
転職先の業界トレンドをリサーチする
転職活動を成功させるためには、転職先の業界トレンドを正確に把握することが不可欠です。特に急速に変化する産業や技術分野では、最新の情報に基づいたリサーチが重要です。インターネットなど活用して業界全体の動向や今後の展望を把握する事は自分自身で行えるリサーチですので、時間があればやった方が良いです。業界のトレンドではないですが、転職を検討する企業のニュースや製品情報等のリサーチはしておいた方が良いです。
また、エージェントを利用する場合、彼らは転職希望の企業が直面する課題やチャンス、どんな背景で募集をしているのか、そのような情報を持っている事が多いです。例えば募集しているポジションは新規ポジションなのか、リプレイスメントなのか。リプレイスメントの場合、前任者は単に辞めてしまったのか、栄転したからポジションが空いたのか。栄転先のパスはどのようなものなのか。国外なのか、他部署なのか。。。 それらを事前にわかっているだけで、面接や応募書類でのアプローチがより的確になります。結果として、転職先でのスムーズな適応と成長につながるでしょう。
キャリアパスの将来性を考慮する
転職を検討する際には、将来性を見据えたキャリアパスの選択が重要です。自身のキャリア目標と照らし合わせて先が広がっていける転職先かどうかよく検討しましょう。また、場合によっては柔軟性を持たせたキャリアパスを考慮に入れることも大切だったりします。
なぜかと言うと、変化の激しい現代社会では単一のスキルや専門性に依存するのではなく、幅広いスキルや経験を活かせるキャリアパスを選択することが、将来的な安定性と成長につながりますし、結局のところポジションが上がっていくと自分の最も得意な分野以外も含めて複数の部署を横断的に見るようになるからです。
転職先企業のカルチャーとの適合性を確認する
カルチャーフィットを軽視して転職を失敗しました僕が言います。転職活動において、企業のカルチャーとの適合性は非常に重要な要素です。
企業のカルチャーは、その企業の価値観や仕事のスタイル、人間関係などを指し、自身の働きやすさや満足度に直結します。そのため、エージェントが感じた企業の印象、転職先企業のウェブサイトやSNS、転職サイトで閲覧可能な元従業員の声などを通じて、企業のカルチャーを理解することが不可欠です。自身の価値観や仕事のスタイルと企業のカルチャーが一致するかどうかを確認し、長期的なキャリア満足度を向上させるための重要なステップとなります。
30代転職成功の鍵：スキルセットのアップデートとブランディング
30代での転職を成功させるためには、スキルセットのアップデートとブランディングが鍵となります。競争の激しい現代社会では、常にスキルを向上させる姿勢を持つことが重要です。面接官からすればそれは前向きさ、積極性、変化を恐れない、といった印象を受けますので良いアピールポイントの一つとなります。
同時に、パーソナルブランディング戦略を練り、自己を巧みにマーケティングすることも必要です。LinkedInなどのプロフィールを最適化する事や、レジュメをエージェントにレビューしてもらってブラッシュアップする事で自己の価値を明確に伝えることが成功への道を拓きます。
スキルは常にアップデートをしよう
現代の競争激しい職場では、常にスキルのアップデートをし続けることが不可欠です。技術やトレンドは日々進化しており、それに適応するためには自己研鑽が欠かせません。業界のトピックや自分の業務に関わるスキルのインプットを積極的に行って、最新の知識やスキルを取得できるよう感度をあげておきましょう。
また、同僚とのネットワーキングを通じて、情報交換や学びの機会を広げることも役立ちます。自分の所属部署だけではなく、幅広く情報交換ができたほうが色々な情報が繋がって大きな知識になっていきます。それは自身の競争力を高め、転職活動やキャリアの発展に有利な位置に立つことができます。
例えば僕はファイナンス分野が専門ですが、営業チームとの情報交換で顧客の動向の理解を深めたり、サプライチェーンを通じて昨今のグローバルサプライの懸念点などを知る事ができます。またそれらの情報をつなぎ合わせる事で本業へ情報を反映させる良い機会になっています。こういった現場感も大事なスキルですし、そのような考え方ができますよ、という視野の広さのアピールにつながります。
様々な訓練プログラムを利用する
今やアプリやユーチューブを通じてある程度無料で勉強ができます。他にも外部研修を利用することで自己成長とキャリアの発展が可能ですよね。近年、インターネットを活用した学習プラットフォームが増加しており、多種多様なコースが提供されています。自宅や仕事の合間に、自身のペースで学習を進めることができます。これらのコースは、業界スキルの習得だけでなく、新しい分野への挑戦や専門性の向上にも役立ちます。また、多くのオンラインコースは認定証や証明書を提供していますので、履歴書やLinkedInプロフィールでのアピールにも効果的です。実際に僕の部下の一人は認定証が出る外部研修を受けていました。
パーソナルブランディング戦略を立てる
パーソナルブランディング戦略を立てることは、自己マーケティングとキャリアの成功において重要な要素です。自身の強みや価値観、専門性を明確にし、それを効果的に伝えるための戦略を構築しましょう。これには、自己分析や目標設定、ターゲットオーディエンスの把握などが含まれます。また、オンラインプレゼンスの強化やネットワーキング活動を通じて、自己ブランディングを推進することも重要です。パーソナルブランディング戦略を成功させることで、他の候補者との差別化を図り、転職活動やキャリアの発展において有利なポジションを築くことができます。
LinkedInなどのプロフィールを最適化する
LinkedInやレジュメなどのプロフィールを最適化することは、プロフェッショナルなネットワーキングと自己ブランディングの重要な一環です。LinkedInは、特に転職エージェントの方々にはタレントプールを作るにあたって重要なツールとなっている気がします。多くの採用担当者が活動していて、毎日のようにLinkedin経由でアプローチがあります。自身のプロフィールを魅力的に整備し、専門性や経歴を的確に表現することで、求人機会へのアプローチが広がります。可能な方はリコメンデーションの取得や業界のトピックへの参加など、積極的な活動を通じてプロフィールの露出度を高めることもできますよね。
バランスの取れたライフスタイル：30代転職成功の秘訣
がむしゃらに働きたい！という方もいらっしゃることは承知していますが、30代での転職において、ライフスタイルのバランスは重要な要素の一つと考えられます。
なぜかと言うと結局のところ長期的に活躍したいと思えば、健康やストレス管理に配慮し、自己の健康を守ることが重要なわけです。ワークライフバランスを整えるために、趣味や趣向を追求して心身のリフレッシュを図る必要もあるでしょう。そういった方にとっては仕事と生活の調和を重視する職場を探すことが必要です。
また、在宅勤務に代表されるようなフレキシブルな労働環境を提供する企業で働くことができれば、仕事とプライベートの両立がスムーズになります。例えば僕の部下の一人に子供が小さいころから受験塾にみっちり通わせているお母さんがいますけど、ある程度フレキシブルに働いてもらっています。やっぱりある程度安心して働ける環境でないと両立って難しいですよね。
ワークライフバランスを重視した職場を探す
ワークライフバランスを重視した職場を選ぶことは、心身の健康を維持し、充実した人生を送るための重要なステップです。仕事とプライベートの調和を図れればストレスや疲労の軽減が期待できますし、家族や趣味の時間を確保することが可能です。このため、転職活動の際には企業のワークライフバランス政策や取り組みを事前にヒアリングし、働きやすさを見極めることが重要です。フレックスタイム制度やリモートワークの提供、有給休暇の取得促進など、柔軟な働き方をサポートする企業を優先的に選択したほうが働きやすくなることでしょう。
採用する側の視点としても、実際のところリモートワークの有無、頻度などはほぼ100%と言ってもいいくらい採用面接で聞かれます。つまり他社との比較をされる項目の一つだな、と実感しています。
フレキシブルな労働環境を提供する企業を優先する
フレキシブルな労働環境を提供する企業は、従業員の働きやすさや生産性を高めるための重要な要素です。特に近年は、テクノロジーの進化によりリモートワークやフレックスタイム制度の導入が進み、柔軟な働き方が求められています。転職を検討する際には、企業の労働環境や働き方に注目し、自身のライフスタイルに合った柔軟性を提供する企業のほうかどうか、見極める必要があります。他にも労働時間や勤務形態、例えばフレックスタイム等の条件も確認をしておいた方がいいでしょう。
健康やストレス管理に配慮する
健康やストレス管理は、充実した人生を送るために欠かせない要素です。特に職場でのストレスや過労は、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。ただこればかりは働いてみないとわからないところでもありますが。。。こういった話も多少は事前に拾えないわけでもなくて。例えば転職エージェント経由で入社した方がいる会社だとポスト入社リサーチみたいな感じで入社後の仕事の負荷がどんな感じだったのかを聞いてくれる場合があります。何も事前情報がないより助かりますよね。
これはあくまで主観ですけど、こういったリサーチができるくらいエージェントと企業の間で紹介実績がある場合、いい話なケースが多い気がします。
インナーバランスを整えるための趣味や趣向を追求する
仕事だけでなく、プライベートでの充実も重要です。インナーバランスを整えるためには、趣味や趣向を追求することが一つの方法です。（ちなみに僕はテニスを趣味程度にやっています。）趣味はストレス発散やリフレッシュの場となり、心身の健康をサポートします。転職を機に、自身の趣味や興味を追求できる余暇時間を確保することも重要です。また、趣味を通じて新たな人間関係を築くことで、社会的なつながりや心の豊かさを得ることも可能です。自身の興味に向かって行動し、バランスの取れた充実した生活を送るための足がかりの一助にしましょう。
僕の知り合いには能力の最先端で生きる事をポリシーにされている方がいて、本気でゴルフやっていますけど。。。それはそれで楽しそうです。
転職で何を重視する？：30代転職成功のストラテジー
みなさん自然とやられていると思うのですが、自分の置かれている状況にあわせて30代での転職でなにを重視するか戦略的に考える事は大切です。
例えば僕の30代最後の転職の時には時間的な余裕が取れそうである事と、風通しのよさ、特に経営陣との関係性の近さを重視しました。風通しのよさは前職の失敗を踏まえてです。時間的な余裕というのは自分自身のブランド力向上のためにMBAを取得するためでした。将来に向けて自分なりに考えたキャリア形成の手段の一つとしてMBAを取るために時間を使える、つまり残業が少ない企業である事も重視しました。
なお、転職後の安定を優先したい方なら、まず経済的安定を考慮した職場選びが不可欠です。安定した給与や福利厚生を提供する企業を選ぶことで、不安要素を軽減することができます。下記に引用させて頂くdodaさんの調査結果によれば給与の低さや昇給の見込みという掲載的な理由が転職理由の1位という結果です。
転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査！ ｜転職ならdoda（デューダ）
また、将来のキャリアパスや成長機会を重視する場合は、成長性の高い企業を重視することを考慮に入れるとよいですね。自己の成長と組織の成長が相まって達成感がありますし。最後に、職場のリーダーシップや経営方針を自分なりに解釈し、自己の価値観や目標に合致する企業を選ぶことが成功への近道です。
経済的安定を考慮した職場選びをする
経済的安定を考慮した職場選びは、将来の安定性を確保するために不可欠です。企業の財務状況や業績、安定した収益源、マーケット内でのプレゼンスの強さを調査し、経済的なリスクを抑えることが重要です。また、給与水準や福利厚生の面でも、将来の生活費や経済的な安定を考えて適切な職場を選択しましょう。
実質賃金ベースで言えば2年連続マイナスですからね。昨今の物価高のペースに賃金の上昇が追い付いていないんです。経済的な安定は、キャリアの安心感や家族の生活基盤を守るために欠かせない要素です。
成長性の高い企業を重視する
成長性の高い企業を重視することは、キャリアの発展や将来の可能性を考える上で重要です。成長性の高い企業は、新しいプロジェクトやチャンスが豊富であり、従業員にとっての成長やキャリアアップの機会が多い傾向にあります。業界のリーダーであるか、新興のスタートアップ企業であるかにかかわらず、企業の成長戦略やビジョンを評価し、自身のキャリア目標と一致する企業を選択しましょう。成長性の高い企業で働くことで、自己成長やスキルの習得、キャリアの発展が促進される可能性が高まります。
職場のリーダーシップや経営方針を評価する
職場のリーダーシップや経営方針を評価することは、職場環境や文化を理解し、自身のキャリアに適した企業を選択する上で重要な要素です。リーダーシップの質や経営方針は、従業員のモチベーションや働きやすさに大きな影響を与えます。また、企業のビジョンや価値観が自身のものと一致しているかどうかも重要です。転職活動をする際には、企業のトップマネジメントや上級管理職のメッセージや行動を注意深く観察し、自身のキャリア目標と企業の方針が一致するかどうかを判断しましょう。
成功への道標：30代転職でのネットワーキングと自己ブランディング
30代での転職において、成功への近道はネットワーキングと自己ブランディングです。何度も言いますが、エージェントを利用して幅広いネットワークを構築して転職情報や機会を得る可能性を高めるのは何よりの近道です。職種によっては、インダストリーエキスパートとのコネクションを築くことも重要ですね。例えば学会や展示会へ参加をすることで業界のトレンドや最新の情報をキャッチアップし、新たな人との出会いも期待できます。
最後に、自己ブランディングを強化するためのオンライン向けのプレゼンスを充実させましょう。LinkedInなどのプロフィールを活用し、自身の価値をアピールすることで、転職活動がスムーズに進むでしょう。
採用のプロとのネットワークを構築する
プロフェッショナルなネットワークを構築することは、転職活動やキャリアの発展において重要な要素になります。LinkedInや人材紹介会社などを活用して、専門家や同僚とつながりを築きましょう。彼らのタレントプールに入って自身のスキルや経験をアピールしておくことは新たなキャリアチャンスを見つけるための一助となります。
インダストリーエキスパートとのコネクションを築く
可能な方は、という感じになってしまいますが、インダストリーエキスパートとのコネクションを築くことで業界での信頼性の向上につなげることができます。ひとつは単純に顔の広さ、という武器が作れます。それもありますが、様々な業種の専門家と話ができるという事は、広い視野が手に入ります。
僕はMBAを通じて本当に色々な職種・インダストリーの方と知り合う事が出来ました。同業のファイナンスであったとしても会社が違ければやっている事は結構違います。それはそれぞれの会社の哲学や状況、求められている内容が異なるからなのですが、自分の会社の中だけで過ごしていると得られない気付きがありますし、またそれを自社にとって新しい解釈として還元できる機会になっています。
イベントやセミナーへの積極的な参加をする
こちらもできる方は、という感じになろうかと思いますが、イベントやセミナーへの積極的な参加は、業界内での知識獲得や人脈形成のために有効です。業界の専門家や同僚との交流を深めることで、新たなアイデアや情報を得ることができます。また、自身の専門知識やスキルをアピールする場としても活用できます。こういう機会をうまく使えると自己成長やキャリアの発展の助けになります。
自己ブランディングを強化するためのオンラインプレゼンスを構築する
自己ブランディングを強化するためのオンラインのプレゼンスを構築することは、現代のキャリア戦略において不可欠です。LinkedInやSNSなどを活用して、自身の専門知識や経験を発信しましょう。特に転職エージェントはLinkedIn経由でよくアプローチしてくださいます。リーチしてくれる相手がどういうキャリアの方なのか見極める必要はありますが、オンライン上でのアクティブな活動は、自己ブランディングを強化し、業界内での認知度を高める助けとなります。また、オンラインプレゼンスを通じて新たなキャリアチャンスを得ることも可能です。
まとめ
30代での転職において漠然と転職活動をしても良い結果を得ることは難しいと思います。成功裏に進めるためには、自分が何を重視したいのかに基づいた計画と戦略が不可欠です。つまり適切なキャリアパスの選択が重要になります。何を重視するかは自分で決める事ですが、何が自分にとって適切なキャリアパスとなるのか、これはプロにアドバイスをもらう事ができます。
今回の転職で現実的に何をどこまで獲得できるのか。自分で期待値を控えめに設定してしまい、本来期待できる結果より低くなってしまってはもったいないです。逆の場合はいつまでたっても転職活動が進みません。そうならないようにご紹介した秘訣の中からうまく使えるものを有効活用してみてくださいね。
